一般演題

セッション:ポスター 16
セッション名:術中・術後管理
日時:9月22日 15:40-16:40
場所:505会議室
演題順序:6番目

心臓血管麻酔の他科診療及び教育への応用

自治医科大学 麻酔科
○菊池 悟
臨床医学において麻酔科医の担当する分野は術前準備、前投薬、麻酔法選択、術前の麻酔操作、術中の麻酔管理、術後の管理、蘇生、集中治療など広範多岐にわたる。患者は意識を喪失し、脳、呼吸、心臓の活動性など人間の根本的生命機能を長時間麻酔科医にゆだねることになる。とりわけ心臓血管麻酔は多種類多様な薬剤の準備、使用方法の習熟が必須であり術野の展開より眼の離せない、しかも医療過誤がひとたび起きると患者に回復し難い重篤な障害をもたらす初心者には相当な困難性を感じる麻酔である。しかし、これが習得できてしまえばその応用はあらゆる分野で可能となり臨床医として活動の幅は飛躍的に拡張する。麻酔科医はもともと臨床各科の疾患をバランスよく知っており、気管内挿管、静脈ラインという患者に対する2大命綱の確保の名手でもある。当発表では体験的な心臓血管麻酔に慣れるまでの道のり、及び他科での診療への応用、パラメヂカル教育の今日的課題を検討した