ディベート

セッション:ディベート(2)
セッション名:分離肺換気チューブの選択:私はこうする:右か左か
日時:9月22日 12:30-14:00
場所:国際会議室
司会の言葉

ディベート -- 分離肺換気チューブの選択:私はこうする:右か左か -- 司会の言葉

新東京病院 麻酔科
○小西晃生
このディベートは大血管手術(左開胸)の時の分離肺換気にチューブは何を使うかということがテーマです.左開胸の時でも通常は左用チューブを使うという教育を受けた方が多いと思うのですが,大血管手術の場合は,大動脈瘤による気管の扁位で左用が入らない場合,あるいは,下側肺(右肺)が押しつぶされて換気が困難になるなどトラブルも少なくありません.しかし,右用チューブは右上葉枝を閉塞する危険をもつという最大の欠点があります.
そこで今回は,改めて「左開胸の時にどんなチューブを使うのか」をディスカッションしてもらいます.あくまでも左派の貝沼関志先生(藤田保健衛生大学医学部),下位側に挿管する,右派の佐藤正光先生(秋田中通総合病院),さらにはどちらでもない第3道のとしてのユニベント派の横川すみれ先生(東京女子医科大学),また肺外科ではどうなのかを萩平哲先生(大阪府立羽曳野病院)にそれぞれの主張を述べてもらいます.
「MGH麻酔の手引き」には「原則的には下位側に挿管する」と書いてあります.現在の本邦での左偏重に問いを投げかけられるか,面白いディスカッションが期待されます.