ディベート

セッション:ディベート(1)
セッション名:より複雑な小児心臓麻酔管理をめぐって
日時:9月22日 10:00-11:30
場所:国際会議室
司会の言葉

ディベート -- より複雑な小児心臓麻酔管理をめぐって -- 司会の言葉

静岡県立こども病院 麻酔科
○堀本 洋
第7回日本心臓血管麻酔学会のメインテーマは「高齢者の心臓手術と麻酔」になっておりますが、小児に関してもTOFに関したパネルディスカッションと、私たちが担当する「より複雑な小児心臓麻酔管理」に対してのディベートがありますので、小児にご興味のある方はぜひご来場下さることを期待しております。
 小児心臓麻酔症例が多数ある施設では決して希な手術ではなく、よく行われている症例ですが、今回、低体重出生児のPDA、左心低形成症候群、単心室症例に施行されるフォンタン系手術の3つのテーマに関して会場を一体化して大いに盛り上がるディベートを目論んでおります。また会場にはその場で開票できるアンケート装置も設置されると聞いております。もうひとつ盛り上がりの欠けた昨年、札幌でのディベートを反省し、会場での皆様からの回答などを参考に話を進めていきたいと存じております。
 話題提供者として、一線で御活躍中の3人の先生方にまず10から15分なりの病態からみた各施設での周術期の麻酔管理についてお話しいただきます。それぞれの症例が多くの問題を抱えております。また麻酔管理についても施設毎にお考えも違うでしょうから、そんなところから大いに話が盛り上がることを期待しております。ただ私たち麻酔科医だけの間で納得していても心臓外科医から支持を得られなければ正しい麻酔管理ということではなくなってしまいます。そこでコメンテーターとして小児心臓外科医にもご参加頂くことにいたしました。日頃納得できない疑問を解決してくれる良い機会となるかもしれません。話題を提供していただき討論にも参加していただく先生方は、東京女子医大麻酔科の上園晶一先生、岡山大学医学部麻酔・蘇生学講座の竹内 護先生、福岡市立こども病院麻酔科の水野圭一郎先生です。また麻酔科医の独断と偏見に対して鋭い御指摘をしてくださるのは、コメンテーターとして静岡県立こども病院心臓外科の坂本喜三郎先生にお越し頂くことになっております。
 会場におられる先生方のご施設で行われている小児心臓手術症例と大きく異なるようでも、私たちが壇上で討論していることを聴いていてくだされば今後の臨床で役立つことがきっとあります。「そんな複雑な症例まではやらないから行かない」とはおっしゃらないで是非お越し下さい。