パネルディスカッション

セッション:パネルディスカッション(4)
セッション名:開心術と非開心術の重複手術の麻酔管理
日時:9月22日 12:30-14:00
場所:メインホール
司会の言葉

開心術と非開心術の重複手術の麻酔管理

慶應義塾大学医学部麻酔学教室
○武田純三
手術適応のある心疾患を持った患者が、悪性腫瘍などの他の手術を行う必要が出たときに、かつてはどちらを先に手術を行うか議論があった。心臓の手術を先にすれば悪性腫瘍が進行するし、悪性腫瘍の手術を先行すれば術中に心臓のイベントの発生するリスクが高くなる。従来心臓の手術はリスクが高い、時間がかかるといった負の面を持っていたが、心臓手術の成績が向上し、時間的にも短縮され、また低侵襲の手術が一般化することにより、同時に二つの手術を行える下地が出来てきたといえる。しかし、増大する手術侵襲、抗凝固薬の影響、感染対策など、まだそこには解決していかねばならない問題も多い。そこで今回は、応募された演題の中から、重複手術に関する数題を選び、心臓外科、消化器外科、麻酔科の先生方に、それぞれの立場からコメントを頂く予定である。