事務局
小倉記念病院 麻酔科・集中治療部
〒802-8555 北九州市
小倉北区浅野3丁目2番1号
TEL:093-511-2000(代表)
FAX:093-511-3240

ご挨拶

 日本心臓血管麻酔学会第18 回学術大会を、2013 年9 月27 日(金)~ 29 日(日)の3 日間、JR 小倉駅近くの北九州国際会議場を主体として開催させていただきます。
 昨年、心臓血管麻酔専門医試験が開始され、この制度が現実のものになってきたこの時期に会長を務めさせていただきますことを、大変光栄に存じております。
 第18 回学術大会のメインテーマを「医学と医療のフロントライン」としました。“フロントライン”という言葉で、“最先端”の医学知識や、“最前線”の医療内容を取り扱うということを表しました。
 本学会のこれまでの伝統に基づいて、学術大会準備を、学会事務局、学術委員会、大会運営事務局の緊密な連携のもとに行ってまいりました。
 まず、心臓血管麻酔専門医の教育について、各国の実情を、海外からの演者に講演していただく予定です。また、国内の他学会の代表の方々には専門医制度の今後の展開について語っていただく企画も用意しました。
 一般演題は、学術大会に参加される会員の皆様に日頃の活動を発表していただける貴重な機会です。最終的に、例年の1.5 倍に相当する計219 演題の応募をいただき、すべてポスター形式での発表をお願いすることにしました。私ども現場の麻酔科スタッフが知恵を絞りながら、できるだけ共通するテーマに沿ってセッション分類を試みました。活発な討論をしていただければ、それぞれのセッションがあたかもシンポジウムのような盛り上がりになるのでは、と期待しています。
 藤田賞候補演題セッションでは、学術委員会の選考委員の方などの投票で選ばれた5 演題の口演をしていただく予定です。これらの候補演題は、ポスター会場でも発表していただきますので、より深い討論をしていただけると思っています。
 本学会の大きな柱である、経食道心エコー(TEE)については、周術期経食道心エコー(JB-POT)認定試験対策はもちろんのこと、一般の麻酔科医にとっても有用となる企画として、セミナーやハンズオンを用意しました。最終日には、JB-POT 直前コースと専門医コースレクチャーを企画しています。
 超音波ガイド下神経ブロックは、重症心疾患患者の非心臓手術の麻酔管理で、その重要性が高まっていますので、ハンズオンの形で企画しました。
 その他、学術委員会として、脳脊髄部門では、経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVR)を含めて、「低侵襲手術と脳脊髄保護」というシンポジウムを企画しています。血液凝固管理部門では、最近話題となっている包括的止血能測定システムについてハンズオンを予定しています。
 海外からの演者としては、メイヨークリニックより、2 年後のアメリカ麻酔科学会(ASA)の会長に決まったJohn P. Abenstein 先生を含む3 名の方々をお迎えして、米国での麻酔科学の最新状況について語っていただく予定です。さらに、体外循環、小児、非開心術、文献レビューなどの企画に加えて、Wet Lab、各種講演、シンポジウム、コメディカルセッションも用意しました。ランチョンセミナー、イブニングセミナーは、計12 の枠を確保しました。
 いわゆる「知識人」による特別講演として、保坂晃一先生にお願いすることにしました。同氏は“法坂一広“というペンネームで、2011 年に第10 回「このミステリーがすごい!」“このミス”大賞を受賞された新進気鋭の若手作家です。弁護士として医療訴訟も担当されていることに加え、「裸足の?市民マラソンランナー」でもあり、興味深い話が期待されます。
 今年2 月10 日に市制50 周年を迎えた北九州市は、文学的には、森鷗外、松本清張などの縁の地ですし、漫画に関心にある方にとっては、2012 年8 月3 日に開館した「北九州市漫画ミュージアム」で“銀河鉄道999”の松本零士の作品に会えます。北九州空港やJR 小倉駅では“メーテル”の人形や像に出会えます。
 彼岸から彼岸までという河豚など、関門北九州の味覚も満喫していただければと思います。皆様のお越しを心よりお待ちしています。

小倉記念病院 麻酔科・集中治療部
瀬尾勝弘

会長:瀬尾勝弘

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