学会概要
理事長のご挨拶
この度、第6代目となる理事長を拝命致しました。これまで私は岡本 浩嗣理事長の下で2022年より副理事長を務めて参りました。この4年間の経験を活かし、本学会がさらなる発展を遂げられるよう、粉骨砕身の覚悟で学会運営に取り組んで参る所存です。
昨年、当学会は30周年を迎えました。東京女子医科大学麻酔科に事務局を構えて産声をあげた小さな学会は、藤田 昌雄初代理事長から畔 政和理事長、武田 純三理事長、野村 実理事長、岡本 浩嗣理事長と引き継がれ、この間に日本周術期経食道心エコー認定試験(JB-POT)、さらには心臓血管麻酔専門医認定制度を確立し、一般社団法人化も果たしました。現在では会員数は3700名余りに達し、専門医数は1000名、専門医認定施設数は270施設を数えるまでになりました。岡本理事長が掲げたデジタルを基盤とした事務局運営の円滑化やコロナ禍後のアジア・欧米諸国との国際交流再開は確実に履行され、大きな成果を挙げました。さらに、2024年には新たに胸部麻酔部会も設立し、心臓血管治療領域のみならずより幅広い専門領域にわたって横断的に網羅できる体制が構築されました。
私に課せられた役割は、第一に心臓血管麻酔領域の教育の充実、JB-POTや専門医制度の安定的な継続、後進の育成や社会啓蒙を通して、心臓血管治療に携わる医療者や患者さんからの信頼を獲得し、心臓血管麻酔科医のプレゼンスを高めることと考えます。現在、学会活動では日本心臓血管外科学会、日本体外循環技術医学会、日本心エコー図学会や日本小児循環器学会と協力しておりますが、我々と関心領域をともにする学会は他にもあり、相互協力できる体制をさらに拡げてゆくことも重要な課題と考えています。第二に社員や役員の世代交代を推し進めることが重要と考えます。本学会30年を第一線で牽引してこられた多くの先生方がこれから続々と定年を迎えるにあたり、世代交代は喫緊の課題と言えます。このため、学会活動では若手麻酔科医が台頭できる土壌を整え、活動を支援して参りたいと思います。他にはデータベースの構築も重要と考えております。心臓血管麻酔の実績を正確に把握するとともに集計・解析された成績を開示し臨床の場にフィードバックすることは、医療の質の担保、社会からの信頼性獲得に重要と考えています。
これまで推進してきた課題は継続し、新たな課題に対しても積極的にアプローチして、本学会のさらなる発展・進化を目指して学会運営に務めて参る所存です。これらの課題を達成するためには会員の皆様のご協力やご支援が不可欠です。何卒ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
一般社団法人 日本心臓血管麻酔学会 理事長
黒川 智